【結論】国府宮はだか祭に女性は参加できる?認められている範囲を解説
答えは「参加できる。ただし、参加できるのは女性団体による午前中の儺追笹奉納に限られる」です。 (あわせて読みたい:【先行カット・未収録カット・オフショット】公開時期と写真の関係を整理)

女性が参加できるようになったからといって、男性と同じように祭りの全行事へ加われるわけではありません。2026年の神社公式手引きでは、女性団体の奉納と午後の男性中心の神事が明確に区別されています。
特に注意したいのは、神男を中心とする裸男たちのもみ合いです。この神事への女性の参加は認められていません。女性参加の解禁は、あくまで儺追笹奉納という一つの神事に対するものです。
2026年3月1日に開催された祭りでは、女性団体の参加は14団体、約620人にまで拡大しました。2024年の初参加からわずか2年で、女性参加が祭りの新しい風景として定着しつつあることが分かります。
【2024年に何が変わった?】女性参加解禁の経緯と女人禁制の真相
国府宮はだか祭は、正式には「儺追神事(なおいしんじ)」と呼ばれます。尾張大國霊神社の公式説明によると、起源は神護景雲元年(767年)。称徳天皇の勅令による悪疫退散の祈祷が始まりと伝えられています。
長い歴史の中で、下帯姿の男性たちが神男を取り囲む勇壮な神事が祭りの象徴となりました。一方、女性はこれまで、厄除けの願いを込めた布を笹に結び、男性参加者などを通じて奉納する立場が中心でした。
女性参加を求める声が広がった2023年
転機となったのは2023年です。東海テレビの報道によると、同年4月ごろ、地元の女性団体から神社に祭りへの参加希望が寄せられました。
その後、女性チーム「縁友会」などが神社や神男OBの会である鉄鉾会と話し合いを進め、女性も儺追笹を担いで奉納する方向で調整されました。
2023年11月には、翌2024年から女性が初めて神事に参加する方針が報道され、2024年2月22日、実際に女性たちが願いを書いた布を結び付けた儺追笹を奉納しました。
この変更について見逃せないのが、国府宮神社側の説明です。2025年の東海テレビの取材で、角田成人権禰宜は、神社がもともと女性に対して一律に来訪を禁止していたわけではなく、祭りの荒々しさや危険性から、女性や子どもは近づかない方がよいという認識が広がっていたと説明しています。
つまり、国府宮はだか祭の女性参加をめぐる問題は、単純に神道の教義によって女性が排除されていたという話ではありません。激しいもみ合いを伴う祭りの性格と、長年続いてきた参加慣習が重なっていたのです。
女性参加の歴史を時系列で整理
2025年には7団体約240人、2026年には14団体約620人と、参加規模は大きく伸びています。2026年の人数は東海テレビが祭り当日の報道で伝えたものです。
女性参加の背景には、伝統行事の担い手を確保し、祭りを将来へ継承したいという問題意識もあります。新型コロナウイルスの影響で祭りの規模が縮小した経験もあり、性別を問わず参加の間口を広げることが継承につながるという考え方が示されてきました。
ただし、女性参加をめぐっては賛否両方の意見が報道されています。従来の男性中心の祭りの姿を大切にしたい人もいれば、女性も同じように祭りを支えたいと考える人もいます。今回の変更は、伝統をそのまま固定するのではなく、祭りの本質を守りながら参加の形を広げた事例と捉えられます。
【女性の服装・奉納時間】2026年の公式参加ルール6項目
女性団体が参加する場合、最も重要なのが神社の定めた服装・時間・移動ルールです。
尾張大國霊神社が2025年11月27日に公表した「国府宮はだか祭 女性団体参加(笹奉納)の手引き」には、2026年の参加に関する具体的な条件が6項目記載されています。
1.女性の奉納時間は午前9時から11時
女性団体の儺追笹奉納時間は午前9時から11時までです。これは拝殿への奉納時間を指しています。
午後の男性参加者による奉納とは時間が分けられています。女性団体が参加する場合は、この時間帯を守る必要があります。
2.服装は着衣と団体名入りの半纏が基本
女性参加者は、着衣の上から団体名が明記された半纏(はんてん)などを着用します。
ここで注意したいのは、女性が男性と同じ下帯姿になる必要はないということです。公式手引きでは、着衣を前提とした参加方法が定められています。
また、2026年の手引きには、半纏の色やズボンの形、足袋の種類などの細かな指定は記載されていません。ネット上で見かける特定の衣装を、神社が一律に指定していると解釈するのは適切ではありません。
3.奉納ルートは第二鳥居から拝殿まで
女性団体の儺追笹奉納は、原則として第二鳥居から拝殿までの区間で行います。
各地域から公道を練り歩くことは推奨されていません。第二鳥居までの移動手段や駐車場所も、参加団体が各自で手配する必要があります。
4.警察への道路使用許可申請が必要
参加団体は、警察署に道路使用許可申請書を提出しなければなりません。
さらに、団体代表者は許可証の交付と説明会に必ず出席することが求められています。警察から示される注意事項も守らなければなりません。
5.午後の男性奉納・神男のもみ合いは禁止
女性が参加できない行事として、公式手引きは次の2つを明記しています。
- 午後から行われる裸男の儺追笹奉納
- 神男を中心とする激しいもみ合い
この制限は、女性参加の範囲を理解するうえで最も大切なポイントです。午前中の女性団体による奉納が認められたことと、祭りの中心となるもみ合いに参加できることは別問題です。
6.なおい布は神社の授与品を使用する
儺追笹に取り付けるなおい布(笹用布)は、国府宮の授与所で受けられます。神社は、できるだけ神社の授与品を使用するよう案内しています。
以上のルールは、2026年の女性団体参加に関する公式手引きに基づくものです。
参照:尾張大國霊神社「女性団体参加(笹奉納)の手引き」2025年11月27日公表。
【女性団体の申し込み方法】個人参加は可能?なおい布500円の意味
「自分も参加してみたい」と考えた女性が気になるのは、申し込み方法でしょう。
ここで押さえておきたいのは、2026年の神社公式案内が対象としているのは女性団体だという点です。個人が当日現地へ行き、自由に女性参加者として笹を担げる仕組みではありません。
女性団体として参加するまでの流れ
神社に参加希望を相談する
女性団体として参加を希望する場合は、まず神社に参加の可否や次年度の募集・受付方法を確認します。
参加団体の体制と移動方法を整える
団体名、代表者、参加人数、笹の奉納方法、第二鳥居までの移動手段などを整理します。
警察署へ道路使用許可を申請する
神社の手引きに従い、必要な道路使用許可申請を行います。
代表者が許可証交付・説明会に出席する
警察の注意事項や当日の交通・安全上のルールを確認します。
指定時間内に儺追笹を奉納する
午前9時から11時までに、第二鳥居から拝殿までの原則ルートで奉納します。
なお、2026年の手引きには、最低参加人数、募集締め切り、個人参加の特例、団体参加の登録料などは明記されていません。道路使用許可を取得するだけで参加が自動的に認められると考えず、事前に神社との調整を進めることが大切です。
神社への問い合わせ先
尾張大國霊神社(国府宮)
電話受付時間
- 午前9時~正午
- 午後1時~午後6時
所在地:愛知県稲沢市国府宮1丁目1番1号
2026年10月21日付の神社のお知らせでは、問い合わせフォームを当面の間閉鎖すると案内されています。女性団体として参加を相談する場合は、電話で問い合わせる方法が現実的です。
なおい布の初穂料は1枚500円
なおい布1枚の初穂料
尾張大國霊神社の公式案内
氏名・年齢を記して、儺追笹に取り付ける厄除け祈願の布です。
なおい布は、女性団体に所属していない人でも厄除けを願うために利用できるものです。
神社の説明によると、裸になれない老若男女の厄除け祈願を込め、氏名と年齢を書いた布を儺追笹に取り付けます。祭り当日は、裸男や国府宮のボーイスカウトの子どもたちなどが笹を奉納します。
授与期間は祭りの前々日までの約1か月間と案内されています。ただし、これは笹用布の授与についての説明であり、女性団体への参加申し込み料金ではありません。
「なおい布を受けること」と「女性団体として神事に参加すること」は別の仕組みです。この違いを理解しておくと、申し込み時の混乱を防げます。
【神男と裸男の違い】女性が参加できないメイン神事とは?
国府宮はだか祭を理解するには、「神男」と「裸男」の違いを知る必要があります。どちらも祭りに欠かせない存在ですが、役割は大きく異なります。
神男とは?
神男は、正式には「儺負人(なおいにん)」と呼ばれます。
神社の公式説明では、祈祷と神籤によって選ばれる一人の男性です。祭りでは多くの人々の厄を一身に引き受ける存在とされ、神男に触れることで厄落としができるという信仰があります。
神男は単なる祭りの代表者ではありません。儺追神事の中心となる役割を担っています。
裸男とは?
裸男は、下帯姿で祭りに参加する男性たちです。
神男に触れて厄を落とそうと、参道で激しいもみ合いを繰り広げます。2026年の報道では、約1万人の裸男が神男を目指して集まったとされています。
神男と裸男の役割を比較
2026年の神男は木村勇樹さん
2026年の神男に選ばれたのは、愛知県一宮市の会社員、木村勇樹さんです。神社は2026年2月18日に神男決定を発表しました。
東海テレビの2026年3月2日の報道によると、木村さんは祭りの前に神社へ三日三晩こもって身を清め、祭り当日を迎えました。
3月1日午後5時過ぎに木村さんが登場すると、裸男たちが一斉に集まり、激しいもみ合いが始まりました。午後6時10分には儺追殿へ引き上げられています。
このように、神男を中心とする神事は身体的な危険を伴う非常に特殊な行事です。女性団体の笹奉納と、男性たちのもみ合いを同じ「参加」として扱わないことが重要です。
【女性の観覧方法】はだか祭を安全に楽しむポイント
女性は参加者としての制限がある一方、観覧者として祭りを見ることはできます。女性団体に所属していなくても、祭りの雰囲気を楽しむことは可能です。
ただし、国府宮はだか祭は一般的な屋外イベントとは異なり、参道や周辺道路に大勢の人が集まります。2026年3月1日は日曜日の開催となり、東海テレビは約6万人の見物客が訪れたと報じました。
観覧時に意識したい4つのポイント
1.午前と午後で祭りの内容が違う
午前中は女性団体による儺追笹奉納を見ることができます。午後は男性団体の奉納や神男を中心とするもみ合いが行われ、祭りの雰囲気が大きく変わります。
女性参加の様子を見たい人は午前中、祭りの最大の見どころを見たい人は午後の神事が中心になります。
2.もみ合いの近くに無理に近づかない
神男を中心としたもみ合いは、裸男が密集して激しく動く神事です。2026年の報道でも、参加者の中には意識がもうろうとして救急搬送された人がいたと伝えられています。
観覧する場合は、警備員や警察の指示に従い、安全な場所から見学してください。人混みを避けられるよう、移動時間にも余裕を持たせることが大切です。
3.ドローンや脚立・踏み台を使わない
国府宮神社の公式「はだか祭見学心得」では、神社境内・参道・道路などでのドローンや脚立、踏み台などの使用を禁止しています。
撮影を目的に周囲の人の視界や通行を妨げないようにしましょう。
4.交通規制と公共交通機関を事前に確認する
祭り当日は周辺道路の交通規制が実施されます。車で訪れる場合は、駐車場や通行可能な道路を事前に確認してください。
特に女性団体の参加者は第二鳥居までの移動方法を各自で手配する必要があるため、観覧者とは別に移動計画を立てることが求められます。
2027年の開催日も確認しておきたい
2026年の祭りは3月1日に終了しています。尾張大國霊神社の公式サイトでは、次回となる令和9年のはだか祭を2027年2月19日(金)と案内しています。
ただし、2026年の女性団体向け手引きが、そのまま2027年にも適用されるとは限りません。参加を考えている団体は、次年度の公式案内が公開された段階で時間やルート、申請条件を改めて確認してください。
【国府宮神社のはだかまつり女性参加】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:国府宮はだか祭は女性でも参加できますか?
A1:はい。2024年から女性団体による儺追笹奉納への参加が認められています。ただし、2026年の公式手引きでは、参加できるのは午前9時から11時までの奉納であり、午後の裸男の奉納や神男を中心とするもみ合いには参加できません。
Q2:女性が参加するときの服装は何ですか?
A2:着衣の上に団体名が明記された半纏などを着用します。男性のような下帯姿になる必要はありません。色や細かな衣装の指定については、神社や参加団体に確認してください。
Q3:女性は個人でも参加できますか?
A3:2026年の公式手引きは女性団体を対象としています。個人の飛び入り参加を認める案内はありません。団体参加を希望する場合は、事前に神社へ相談し、警察への道路使用許可申請など必要な手続きを確認してください。
Q4:女性も神男のもみ合いに参加できますか?
A4:できません。神社の2026年公式手引きでは、女性は神男を中心とするもみ合いへの参加不可と明記されています。女性の参加が認められたのは、午前中の儺追笹奉納です。
Q5:なおい布の初穂料はいくらですか?
A5:笹用のなおい布は1枚500円です。国府宮の授与所で受けられ、氏名と年齢を書いて儺追笹に取り付けます。女性団体の参加登録料ではありません。
Q6:女性は参加せずに見学するだけでも大丈夫ですか?
A6:はい。女性団体として参加しなくても観覧できます。午前中の笹奉納や午後の神事を見学できますが、もみ合いは非常に危険なため、警備員や警察の案内に従って安全な場所から観覧してください。
まとめ:女性参加の範囲を理解して国府宮はだか祭を楽しもう
国府宮はだか祭は、2024年に女性団体による儺追笹奉納が初めて認められ、2026年には14団体約620人が参加するまでに広がりました。
女性が参加できる範囲は、午前9時から11時までの儺追笹奉納です。着衣の上に団体名入りの半纏などを着用し、第二鳥居から拝殿までの区間で奉納します。警察への道路使用許可申請や代表者の説明会出席も必要です。
一方、午後の裸男による奉納と神男を中心とするもみ合いは、女性の参加対象ではありません。女性が祭りのすべてに参加できるようになったという理解は誤りです。
今回の変化は、1200年以上続く伝統を否定するものではなく、参加できる人の範囲を広げながら祭りを次世代へつなぐ取り組みでもあります。
参加を希望する女性は、まず団体としての参加条件を神社に確認し、なおい笹奉納のルールを理解したうえで準備を進めましょう。観覧を希望する人も、午前と午後の違いや混雑、安全対策を把握しておけば、国府宮はだか祭の魅力をより深く感じられます。
主な参照資料:尾張大國霊神社「女性団体参加(笹奉納)の手引き」「はだか祭のご案内」、稲沢市「令和8年国府宮はだか祭開催情報」、東海テレビNEWS、テレビ朝日ニュース。 (あわせて読みたい:グリーン車座席は何が違う?新幹線・在来線の配置と設備、2026年最新動向を徹底比較) (出典: 国府宮神社 はだかまつり 女性(Yahoo!ニュース))