小泉進次郎の「セクシー」発言とは?英語原文と国会答弁で真意を徹底検証【2026年版】

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小泉進次郎の「セクシー」発言とは?英語原文と国会答弁で真意を徹底検証【2026年版】
小泉進次郎の「セクシー」発言とは?英語原文と国会答弁で真意を徹底検証【2026年版】
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小泉進次郎氏の「セクシー」発言は、2019年9月、ニューヨークで開催された国連気候行動サミットを前にした記者会見で飛び出した言葉だ。気候変動という地球規模の課題について、英語で「fun」「cool」「sexy」という3つの表現を使ったことが海外メディアで報じられ、日本国内でも大きな議論を呼んだ。 (あわせて読みたい:桐谷さんの病気は前立腺がんと大腸がん|2026年の手術・治療経過と現在の体調を徹底解説)

実際の発言には、コスタリカ出身のクリスティアナ・フィゲレス氏との会話という背景があった。さらに、政府は2019年10月15日の閣議で答弁書を決定し、「sexy」には「(考え方が)魅力的な」という意味があると説明している。小泉氏自身も同年11月の講演や2020年の国会答弁で発言の意図を補足した。

2026年10月現在、小泉氏は防衛大臣を務めている。環境大臣時代の発言を改めて検証すると、単なる英単語の選択をめぐる騒動ではなく、政治家の説明責任、気候変動対策の伝え方、そして日本語と英語のニュアンスの違いが重なった問題だったことが分かる。

📌 【この記事の重要ポイントまとめ】

  • 発言の原文:「It's got to be fun, it's got to be cool. It's got to be sexy too.」という英語表現が発端。
  • 発言の背景:クリスティアナ・フィゲレス氏が会合で付け加えた「also sexy!」という言葉を小泉氏が引用していた。
  • 政府の公式見解:2019年10月15日の答弁書は「sexy」を「(考え方が)魅力的な」と説明した。
  • 小泉氏の真意:気候変動対策を一部の環境意識の高い人だけの活動にせず、楽しく、前向きに、幅広い人々が参加できるものにするという考えだった。
  • 炎上の理由:日本語での性的なイメージとの違いに加え、記者への説明を避けたことや、石炭火力発電への具体策が見えなかったことも批判につながった。

【発言の全貌】小泉進次郎の「セクシー」発言はいつ、どこで飛び出したのか

発言があったのは、2019年9月22日(現地時間)の米ニューヨーク。日本時間では9月23日に当たる。

当時の小泉進次郎氏は、2019年9月に発足した第4次安倍第2次改造内閣で環境大臣に就任したばかりだった。今回の訪米は環境大臣としての初外遊であり、国連気候行動サミットへの出席を控えた重要な外交日程だった。

会見では、気候変動問題にどのように取り組むべきかという質問が出た。小泉氏は英語で回答し、政治には退屈な問題もあるとしたうえで、気候変動のような大きな課題には楽しさや魅力が必要だと語った。

話題になった中心部分は次のとおりだ。

“On tackling such a big-scale issue like climate change, it's got to be fun, it's got to be cool. It's got to be sexy too.”

日本語に訳すと、「気候変動のような大きな問題に取り組むには、楽しく、かっこよく、そして魅力的でなければならない」という趣旨になる。

ここで重要なのは、「sexy」という言葉だけが突然登場したわけではないという点だ。小泉氏は、若い世代を気候変動対策に巻き込むことの重要性にも触れていた。

発言の前後には何があったのか

会見で小泉氏は、直前に参加した企業関係者らとの会合についても説明している。

その会合では、ある企業関係者が気候変動問題への取り組みについて「楽しくあるべきだ」という趣旨の発言をした。すると、同席していたクリスティアナ・フィゲレス氏が「also sexy!」と付け加えたという。

小泉氏はこのやり取りを紹介し、その考えに全面的に賛成すると述べたうえで、自身の「fun」「cool」「sexy」という表現につなげている。

この一連の会話は、2019年9月のABEMA TIMESによる会見内容の紹介でも取り上げられている。また、2020年2月25日の衆議院予算委員会第六分科会では、小泉氏自身がフィゲレス氏も以前から使っていた言葉だと説明した。

クリスティアナ・フィゲレスとは何者なのか

クリスティアナ・フィゲレス氏は、コスタリカ出身の気候変動交渉の専門家だ。2010年から2016年まで国連気候変動枠組条約(UNFCCC)の事務局長を務め、2015年のパリ協定成立に向けた国際交渉を主導した重要人物として知られている。

国連気候変動枠組条約の公式プロフィールでも、フィゲレス氏が2010年から2016年まで事務局長を務めたことが確認できる。

つまり、小泉氏の「セクシー」発言は、気候変動対策における国際的な関係者との会話から生まれた表現だった。性的な魅力について語ったものではなく、気候変動への取り組みを人々にとって魅力的なものにするという文脈があった。

小泉進次郎セクシーの当時の様子・関連報道写真
【検証資料 1】小泉進次郎セクシーの当時の様子・関連報道写真(出典:Yahoo!ニュース)

【英語の意味を検証】「sexy」は本当に「魅力的」という意味なのか

小泉氏の発言を理解するうえで欠かせないのが、英語の「sexy」と日本語の「セクシー」のニュアンスの違いだ。

日本語でセクシーと聞くと、一般的には性的な魅力や色気を連想しやすい。一方、英語のsexyには、性的な魅力以外にも、考え方や企画、商品などが人を強く引きつける、魅力的であるという比喩的な使い方がある。

英語のsexyには複数の意味がある

英語のsexyは、使用される対象や文脈によって意味が変わる。

  • 性的な意味:人の外見や振る舞いが性的に魅力的である。
  • 比喩的な意味:アイデアや企画が魅力的で、人の関心を引きつける。
  • ビジネス上の意味:商品や技術、プロジェクトなどが洗練され、注目を集める。
  • 社会的な意味:多くの人が参加したくなるような魅力や期待感がある。

小泉氏の発言では、気候変動対策という抽象的で難しい課題が対象になっている。そのため、文脈上は「人々が関心を持ち、参加したくなるほど魅力的な取り組みにする」という意味に解釈するのが自然だ。

「魅力的」という訳には政府の公式な根拠がある

この点について、最も重要な資料が2019年10月15日に閣議決定された政府答弁書だ。

参議院議員の熊谷裕人氏が提出した質問主意書に対し、政府は「sexy」の意味について次のように回答した。

「(考え方が)魅力的な」といった意味があるものとされていると承知している。

この説明では、ロングマン英和辞典の初版が根拠として挙げられている。

ただし、政府は同時に、文脈によって意味が異なり得るため、ニュアンスも含めて正確な訳出は困難だとも述べている。

ここは誤解しやすい部分だ。政府が「小泉氏のsexyは必ず魅力的と訳す」と断定したわけではない。辞書にある比喩的な意味を紹介し、発言の文脈を考慮する必要性を示したものだ。

したがって、「魅力的」という日本語訳には公的な根拠があるものの、性的なニュアンスが英語から完全に消えるわけではない。

【関係者と時系列】セクシー発言をめぐる人物・国会質問・政府答弁の関係

この騒動は、発言者である小泉氏だけでなく、国際会議の関係者、国会議員、政府の公式答弁が連動して展開した。

特に重要なのは、熊谷裕人氏の参議院での質問と、中谷一馬氏の衆議院での質問だ。前者は言葉の意味や大臣の説明責任、後者は気候変動対策と石炭火力発電政策に重点を置いていた。

人物・機関時期・関係確認できる役割・内容
小泉進次郎氏2019年9月環境大臣としてニューヨークで「fun・cool・sexy」と発言
クリスティアナ・フィゲレス氏2019年9月会合で「also sexy!」と付け加えた人物。元UNFCCC事務局長
熊谷裕人氏2019年10月4日参議院に発言の意味や説明責任について質問主意書を提出
中谷一馬氏2019年10月4日衆議院に発言と気候変動・石炭火力発電政策について質問主意書を提出
政府・安倍内閣2019年10月15日両質問に対する答弁書を決定。「魅力的」という辞書的意味や政策方針を説明
小泉進次郎氏2020年2月25日衆議院の国会審議で発言の背景と脱炭素社会に向けた考えを詳しく説明

この表から分かるように、セクシー発言の問題は単純な言葉選びの問題にとどまらなかった。国際的な気候変動対策の議論から、国内の政治的な説明責任へと論点が広がっていったのである。

熊谷裕人氏の質問主意書が問題にしたこと

熊谷氏が提出した質問主意書の正式名称は「気候変動のような問題はセクシーでなければならないという小泉環境大臣の発言に関する質問主意書」だ。

提出日は2019年10月4日。質問では、政府の政策をセクシーと表現することの意味や、記者から真意を問われた際に説明を避けたことの妥当性が取り上げられた。

特に問題視されたのが、記者の質問に対して小泉氏が「それをどういう意味かと説明すること自体がセクシーじゃないよね」と答えた点だ。

熊谷氏は、国務大臣には国会に対する説明責任があり、国民に対しても政治責任を負うという観点から、発言の意味を明らかにするよう政府に求めた。

中谷一馬氏の質問主意書は政策の中身に踏み込んだ

同じ2019年10月4日には、衆議院議員の中谷一馬氏も質問主意書を提出している。

こちらの正式名称は「小泉進次郎環境大臣の『国連気候行動サミット』における気候変動及び石炭火力発電に対しての発言に関する質問主意書」だ。

中谷氏が取り上げたのは、セクシー発言の意味だけではない。記者会見で石炭火力発電を減らす方針を示しながら、具体的な方法については、環境大臣に就任したばかりで職員らと協議中だと答えたことも問題にした。

つまり、質問の核心は「気候変動対策を魅力的にする」という言葉と、実際の政策がどのようにつながっているのかという点にあった。

小泉進次郎セクシーの活動歴およびメディア掲載記録
【検証資料 2】小泉進次郎セクシーの活動歴およびメディア掲載記録(出典:Yahoo!ニュース)

【炎上の理由】なぜ小泉進次郎のセクシー発言は批判されたのか

発言の背景に国際的な会話があったにもかかわらず、日本国内で批判が広がったのはなぜなのか。

その理由は大きく分けて4つある。英語と日本語のニュアンスの違いだけでは、騒動の全体像を説明できない。

理由1:日本語の「セクシー」が持つ性的なイメージ

最初の理由は、英語と日本語で言葉から受ける印象が異なることだ。

英語圏では、魅力的なアイデアや人を引きつける企画をsexyと表現することがある。しかし、日本語のセクシーは、身体的・性的な魅力を連想させやすい。

気候変動という深刻な社会問題に対して「セクシーであるべき」と表現したことで、言葉の意味と問題の深刻さがかみ合っていないと受け取る人が出てきた。

この受け止め方の違いは、翻訳だけでは解消しにくい。発言が日本語に置き換えられた段階で、英語圏の比喩的なニュアンスが十分に伝わらなかった可能性がある。

理由2:「説明すること自体がセクシーじゃない」という回答

発言そのもの以上に批判を強めたのが、真意を尋ねられた際の対応だった。

小泉氏は記者から意味を問われ、「それをどういう意味かと説明すること自体がセクシーじゃないよね」と答えた。

さらに、セクシーという言葉は会見では聞き慣れないのではないかという趣旨の質問に対しても、説明すること自体がセクシーではないという趣旨の回答を繰り返した。

このやり取りは、2019年10月4日提出の参議院の質問主意書にも記録されている。

政治家の発言は、個人の感想だけでなく、担当する政策や政府の方針と結びついて受け止められる。特に環境大臣は、気候変動対策を担当する立場にある。

そのため、言葉の意味を具体的に説明しない対応が、説明責任を軽視していると批判された。

理由3:日本の石炭火力発電政策との矛盾が問われた

当時の日本は、国際社会から温室効果ガス削減への取り組みや石炭火力発電政策について批判を受けていた。

ロイター通信は2019年9月23日の報道で、日本が石炭火力に依存している状況と、小泉氏の「楽しく、クールで、セクシーに」という発言をあわせて伝えた。

また、2019年9月23日に開かれた国連気候行動サミットでは、日本に演説の機会がなかったことも報じられている。

小泉氏は日本の脱炭素社会実現への意欲を示していたが、国際社会が注目していたのは、具体的に石炭火力発電をどう減らすのかという問題だった。

気候変動対策を魅力的にするという理念は理解できても、実際のエネルギー政策との関係が明確でなければ、言葉だけが先行していると見られてしまう。

理由4:若者への訴求と政治家の説明責任の間にずれがあった

小泉氏の発言には、若い世代を気候変動対策に参加させたいという意図があった。

しかし、気候変動対策は、再生可能エネルギーの普及、産業構造の転換、電力の安定供給、企業の投資判断など、複雑な問題が絡み合う政策分野だ。

若い世代に向けて魅力的なメッセージを発信することと、政策の具体策を説明することは別の仕事である。

当時の批判は、必ずしも「sexy」という英単語だけに向けられたものではなかった。むしろ、発信力のある政治家が、難しい政策課題についてどこまで具体的に説明できるのかという疑問が重なっていた。

【政府答弁書を検証】2019年10月15日に政府は何と回答したのか

セクシー発言をめぐる議論で、最も重要な一次資料の一つが2019年10月15日付の政府答弁書だ。

この日は、参議院の熊谷氏と衆議院の中谷氏が提出した質問主意書に対する答弁書が決定された日でもある。

政府は「魅力的」という意味を認めた

熊谷氏の質問に対する答弁では、政府は「sexy」の意味について、文脈によって異なり得るため正確な訳出は困難と説明した。

そのうえで、ロングマン英和辞典の初版を根拠に「(考え方が)魅力的な」という意味があると紹介した。

さらに、気候変動対策を含め、多数の関係者の自発的な行動を促進し、理解を得る必要がある行政事務を適切に行っていく考えを示している。

注目すべきなのは、政府が小泉氏の発言を不適切だと判断しなかった点だ。

答弁書には、記者会見における小泉氏の発言について「当該発言が妥当でないとは考えていない」と記されている。

直近5年間に同様の閣僚発言はあったのか

熊谷氏は、過去5年間に国務大臣が政府の政策をセクシーという言葉で評価・形容した事例があったのかも質問していた。

政府は、関係省庁で調査した範囲では、そのような事例は見当たらなかったと回答した。

これは、少なくとも当時の日本の閣僚の政策説明としては、非常に珍しい言葉の選択だったことを示している。

中谷氏への答弁では石炭火力政策にも言及

中谷氏への答弁では、石炭火力発電についても政府の方針が説明された。

2019年6月に閣議決定された「パリ協定に基づく成長戦略としての長期戦略」などを踏まえ、非効率な石炭火力発電のフェードアウトを進め、火力発電への依存度を可能な限り引き下げる方針が示された。

一方で、当時の政府方針には、利用可能な最新鋭技術の活用や次世代高効率石炭火力発電技術の開発・実用化も含まれていた。

つまり、政府答弁は単純な石炭火力の即時廃止を約束したものではない。非効率な設備の縮小や技術開発を含む、当時のエネルギー政策の枠組みを説明したものだった。

この点からも、セクシー発言と政策の実行力を同一視することはできない。発言は政策への参加を促す理念であり、石炭火力発電の削減方法は別途検証すべき政策課題だった。

小泉進次郎セクシーに関する近況・インタビュー報道記録
【検証資料 3】小泉進次郎セクシーに関する近況・インタビュー報道記録(出典:ライブドアニュース)

【後日談と真意】小泉進次郎は「前向きに取り組む意味」と説明していた

当初は詳しい説明を避けた小泉氏だが、その後、発言の真意について段階的に説明している。

2019年11月17日の講演で意味を補足

2019年11月17日、小泉氏は東京都内で講演し、セクシー発言について改めて説明した。

翌18日の産経新聞報道によると、小泉氏は「楽しく、前向きに取り組みを進めなければいけないとの思いだった」という趣旨を語った。

この説明によって、発言の中心的な意図が明確になった。気候変動対策を義務や我慢としてだけ捉えるのではなく、前向きに参加できる取り組みにしたいという考えだ。

2020年2月25日の国会答弁で真意を詳しく説明

より踏み込んだ説明が行われたのは、2020年2月25日の衆議院予算委員会第六分科会だった。

この審議では、議員からセクシー発言について改めて質問され、小泉氏は撤回する考えがないことを明らかにした。

そのうえで、クリスティアナ・フィゲレス氏も使っていた表現であることを説明し、日本語と英語圏では言葉の受け止め方に違いがあると述べた。

さらに重要なのが、気候変動対策への取り組み方についての説明だ。

小泉氏は、環境問題への関心が高い一部の人だけで取り組みを完結させるのではなく、普段は環境問題を強く意識していない人も含め、長期的に続けられる取り組みにする必要があると説明した。

そのためには、我慢を強いたり、経済活動を抑制したりする規制だけに頼るのではなく、経済成長と温室効果ガスの排出削減を両立させる考え方も重要だという。

この考え方は、経済成長と温室効果ガス排出の削減を切り離す「デカップリング」と呼ばれる。

つまり、小泉氏が説明したセクシー発言の本質は、気候変動対策を一部の専門家や環境活動家だけの課題にせず、企業や生活者を含む幅広い人々が自発的に参加できる社会的な取り組みにすることだった。

2024年には発信の仕方について反省を表明

その後の2024年9月6日、小泉氏は自民党総裁選への出馬会見で、環境大臣時代のセクシー発言などを念頭に、言葉の伝わり方について言及した。

日刊スポーツの報道によると、小泉氏は、自身の発言が適切に伝わらなかったのであれば反省すると述べ、今後は国民に伝えたいことが明確に伝わるよう努力したいという考えを示した。

これは、2019年の発言を撤回したということではない。発言の意図と、受け手に届いた印象の間にずれが生じたことを認め、政治家としてのコミュニケーションを改善する姿勢を示したものだ。

2026年現在の小泉進次郎氏とセクシー発言

2026年10月現在、小泉氏は第2次高市内閣の防衛大臣を務めている。環境大臣としての活動は2019年9月から2021年10月までであり、現在の役職とは区別する必要がある。

2019年の発言は、現在も小泉氏の政治家としての発信力や説明責任を考える際の象徴的な出来事として振り返られる。

2024年の反省表明までを含めて見ると、問題は単に英語の単語選びが正しかったかどうかではなく、国民に伝わる言葉を使い、その意味を必要に応じて説明することの重要性にあった。

【プロの結論】セクシー発言から読み解く政治家の発信力と説明責任

小泉進次郎氏のセクシー発言をめぐる一連の記録から、押さえておきたいポイントは3つある。

1. 発言の意味と発言の評価は分けて考える

英語のsexyには「魅力的な」という比喩的な意味があり、政府も辞書を根拠にその意味を認めている。したがって、発言を性的な意味だけで解釈するのは正確ではない。

一方で、言葉の意味が適切だったとしても、政治家としての説明や政策の実行力まで自動的に評価されるわけではない。

言葉の翻訳として正しいかという問題と、その発言が政治的に適切だったかという問題は、別々に判断する必要がある。

2. 国民を巻き込むメッセージには具体策が必要

気候変動対策を魅力的にし、幅広い人々に参加してもらうという考え方自体には合理性がある。

しかし、環境政策にはエネルギー供給、産業競争力、電力料金、雇用などの現実的な問題が伴う。こうした課題について具体的な道筋を示さなければ、前向きなメッセージは単なるスローガンに終わってしまう。

2020年の国会答弁で小泉氏が説明したデカップリングの考え方は、セクシー発言の背景を理解するうえで重要な補足情報だ。

3. 発信力のある政治家ほど、説明責任が問われる

小泉氏の発言が広く報道されたのは、本人の知名度や英語による直接発信も影響していた。

しかし、注目を集める言葉は、意図した文脈から離れて独り歩きする可能性もある。特に政治家の発言は、政策や政府の公式見解と結びついて報じられる。

記者から質問された際に、短い言葉で意図を説明できていれば、批判の広がり方も違った可能性がある。

2024年に小泉氏が発信の仕方について反省を示したことも、この問題を考えるうえで見逃せない。

最も重要なのは、魅力的な言葉を使うことと、具体的な政策を説明することの両立だ。政治家の発信力は、話題になる表現を生み出す能力だけでなく、その言葉が何を意味し、どのような行動につながるのかを説明できる能力によって評価されるべきだ。

【小泉進次郎のセクシー発言】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:小泉進次郎のセクシー発言の全文は何ですか?
A1:中心部分の原文は「On tackling such a big-scale issue like climate change, it's got to be fun, it's got to be cool. It's got to be sexy too.」です。気候変動のような大きな問題に取り組むには、楽しく、かっこよく、魅力的であるべきだという趣旨でした。

Q2:小泉進次郎のセクシー発言は性的な意味だったのですか?
A2:発言の文脈では、性的な魅力ではなく、気候変動対策を人々にとって魅力的で参加したくなるものにするという比喩的な意味です。2019年10月15日の政府答弁書も、ロングマン英和辞典を根拠に「(考え方が)魅力的な」という意味を紹介しています。

Q3:クリスティアナ・フィゲレス氏は発言とどう関係していたのですか?
A3:小泉氏によると、会見前の会合で企業関係者が気候変動対策は楽しいものであるべきだと述べた際、フィゲレス氏が「also sexy!」と付け加えました。小泉氏はその表現を引用し、自分も賛成すると説明していました。

Q4:「説明すること自体がセクシーじゃない」とはどういう意味ですか?
A4:2019年9月、記者からセクシー発言の具体的な意味を尋ねられた際の回答です。説明すること自体が野暮だという趣旨でしたが、政治家が自らの発言について説明を避けたとして批判を招きました。

Q5:政府はセクシー発言を不適切だと判断したのですか?
A5:いいえ。2019年10月15日の政府答弁書では、小泉氏の発言について「妥当でないとは考えていない」と回答しています。ただし、英語のニュアンスを含む正確な訳出は困難だとも説明しています。

Q6:小泉進次郎氏は後から発言の真意を説明したのですか?
A6:はい。2019年11月17日の講演では、楽しく前向きに取り組むという意味だったと説明しました。さらに2020年2月25日の国会答弁では、環境問題への関心が高くない人も含めて、持続可能な気候変動対策に参加できる社会を目指す考えを詳しく説明しています。

まとめ:小泉進次郎のセクシー発言は「魅力的な気候変動対策」というメッセージだった

小泉進次郎氏のセクシー発言は、2019年9月のニューヨークでの記者会見で生まれた。背景には、クリスティアナ・フィゲレス氏らとの会話があり、気候変動対策を楽しく、クールで、魅力的な取り組みにしたいという意図があった。

2019年10月15日の政府答弁書は、英語のsexyには「(考え方が)魅力的な」という意味があると説明した。さらに、2019年11月の講演と2020年2月の国会答弁では、小泉氏自身が前向きな参加や、経済成長と排出削減の両立を目指す考えを補足している。

一方、発言直後に真意を説明しなかったことや、当時の日本の石炭火力発電政策をめぐる国際的な批判は、騒動を大きくした要因だった。

2026年にこの出来事を振り返る際に大切なのは、「セクシー」という言葉だけで発言全体を評価しないことだ。英語の原文、フィゲレス氏との会話、国会質問、政府答弁、そして後日の本人の説明をつなげると、発言の意図と批判された理由の両方が見えてくる。

政治家に求められるのは、人々の関心を引く言葉を発信する力だけではない。その言葉が何を意味し、具体的にどのような政策や行動につながるのかを、誰にでも分かる形で説明する力も欠かせない。セクシー発言が残した最も大きな教訓は、まさにその点にある。

主な一次資料・報道資料

- 参議院「気候変動のような問題はセクシーでなければならないという小泉環境大臣の発言に関する答弁書」(2019年10月15日)
- 衆議院「小泉進次郎環境大臣の国連気候行動サミットにおける発言に関する質問主意書・答弁書」(2019年10月)
- 衆議院予算委員会第六分科会会議録(2020年2月25日)
- 国連気候変動枠組条約(UNFCCC)クリスティアナ・フィゲレス氏公式経歴
- ロイター通信(2019年9月23日)
- 産経新聞(2019年11月18日)
- 日刊スポーツ(2024年9月6日)
- 首相官邸・第2次高市内閣閣僚名簿(2026年) (あわせて読みたい:後藤真希のセミヌードはどの作品?『GLAMOROUS』『ramus』『flos』を2026年最新検証) (出典: 小泉 進次郎 セクシー(Yahoo!ニュース))

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